ベッドサイドシステムの看護情報端末(通称ピクトグラム)の導入
2024.09
生産年齢人口の減少は、看護の現場においても深刻な問題になっています。看護職員の確保と同時に、限られた人数で質の高い看護の提供が求められており、業務の効率化にICT の利活用が推進されています。そこで当院では2023年にベッドサイド看護情報端末を導入しました。これは床頭台に埋め込まれたタブレット端末と電子カルテが連動し、ケアに必要な情報をタブレット端末に表示するシステムで、表示機能と簡単な入力機能も備えています。
表示機能は、患者・家族と共有したい情報と職員間のみで共有したい情報を分け、アクセス権限によって画面を切り替えることができます。トップ画面は患者・家族と医療者が情報共有する画面で、安静度や食事・飲水制限など療養上の世話に関する指示、義歯の有無や転倒・転落リスクなどの情報をピクトグラムで表示しています。看護上の個別的な情報も注意喚起として文字表示しています。職員専用画面では、医師指示の詳細が確認できます。このシステムにより、電子カルテがなくてもケアに必要な情報がその場で入手でき、担当看護師への確認作業をせずとも患者さんをお待たせすることなくケアが行えるようになりました。
さらに、入力機能には自動取り込み機能があります。専用の体温計、血圧計、パルスオキシメーターで測定し、センサーにかざすと測定値が電子カルテに取り込まれるので、効率アップだけでなく誤入力防止にもなっています。手入力の項目には食事摂取量があり、看護補助者も下膳のタイミングで入力しています。タブレット端末からの食事摂取量の入力率は一般病棟で90%以上になり、食事摂取量一覧表からの転記作業がなくなりました。

私たちがピクトグラムと呼ぶこのシステムは、看護業務のさらなる効率化を目指して、今も進化中です。効率化によって生み出した時間を看護ケアの充実やWLBに活用できるように進化させたいと考えています。

島根県立中央病院
看護局次長 田根 圭子
