2021年9月に改正育児・介護休業法が閣議決定され、2022年4月1日から「男性育休」が段階的に推進され、2022年10月からは、男性の育児休業取得を促進するための新たな制度「産後パパ育休(出生時育児休業)」が創設されます。これまで以上に男性が育児休業を取得しやすい制度となりました。当院では、活用できる育児支援制度をWLB支援室ホームページに掲載、育休に入る前の個別面談により情報提供を行っています。
 2017年より男性看護師の育児休業希望者と看護管理者で面談を行い現場の状況と本人の希望との折り合いをつけながら取得期間を決めて対応を行い、今までに2週間~6か月で、平均では、1か月の期間取得しています。仕事も子育てもどちらも充実させて、生活を楽しみたいという育児参加の男性がふえ、男性の育児休業取得率は、年々上昇し2021年度には男性看護師の16.7%が取得しています。育児休業取得後に、「育児の大変さがわかった。」「家族一緒に育児できる時間があり充実していた」等を伝えてくれました。
 取得を望む男性の仕事と生活の両立の希望をかなえるとともに男女問わずWLBのとれる職場環境の実現にむけて、お互い様と助け合える職場となっていくように誰もが働きやすい職場をめざしていきたいと思います。そのためには、育児休業取得期間中の各部署間のリリーフによる補完体制等、マンパワー確保の体制整備が課題です。

田中

島根大学医学部附属病院
副院長・看護部長
田中真美