2023年4月現在、島根県立中央病院看護職員で産前産後休暇及び育児休暇中の職員は73名,育児支援制度(育児短時間勤務、特別育児時間、育児部分休業)利用者は144名で実に当院看護職員の22%にあたります。
 看護職員が働き続けるための支援として、平成22年に院内保育所が開設され、現在は68名の看護職員が利用しています。平成25年に開設されたスタッフ支援室は、産前休暇前から産後を見据えて、出産に伴う諸手続きの案内、育児休暇中の職員を対象としたママ友会の開催や職場復帰前には働き方の相談にのるなど職員に寄り添った支援を行っています。
 当院では職場復帰後に「フリーアドレスナース」と称する働き方を選択することができます。フリーアドレスナースは、日替わりで様々な部署で勤務をし、主に看護ケアを機能的に行いますが、この期間(上限3ヶ月)は、病院の雰囲気や働きながら子育てをする生活に慣れ、スムーズに夜勤に入っていけるような準備期間となっています。
 病棟配属後は、経験の浅い看護師には副看護師長らが中心となり技術演習や精神面のフォローを行う一方、ベテラン看護師であっても職場復帰後の最初の夜勤はフォロー看護師と共に行い安心して勤務できるように支援しています。
 また、当院の男性看護師は、産後パパ育休制度開始以前から育児休暇制度や育児時間を利用しています。昨年パパとなった看護師の約9割が、妻の出産前後や里帰り後の同居の時期を見計らって育児休暇などを利用しました。
 看護局は、誰もが看護職として長く働き続けることが大切だと考えます。子育て世代の支援を行うとともに、すべての職員が気持ちよく職員同士を支えていくことができるよう、看護職員確保をはじめとした取り組みを今後も継続していきたいと考えています。

産後

岡田

県立中央病院
看護局次長
岡田千秋