会長挨拶

島根県看護連盟

会長 川合 政惠

 新年あけましておめでとうございます。会員の皆さまには、それぞれの抱負を胸に新年をお迎えになられたことでございましょう。世界で起こっている紛争、紛争地帯での食糧問題や病気・感染症など様々な問題が引き起こされ、悲惨な情勢のなかでの越年となりました。

 さて、2023年度は、長年の看護職員の賃金問題に対して政策的に光が当てられ、2022年2月の「看護職員処遇改善評価料」の新設に続き、2023年4月には「国家公務員医療職俸給表(三)」の改定が行われました。俸給表の改定により、多くの医療機関で看護職の役割に見合った賃金体系の導入と処遇改善が進むことが期待されます。看護職員確保対策の面からも重要です。しかし、その波及効果が一部の病院に限られることも示唆され、9月には、看護協会と協同で県議会、県行政に看護職の役割に見合った賃金体系の導入について要望を行いました。また、日本看護連盟、日本看護協会、チーム医療協議会が全国の看護協会と看護連盟と一丸となって、すべての医療関係職種の賃金引上げを可能とするために、令和6年度診療報酬において改定率確保を要望しました。

 2023年10月には、「看護師等の確保を促進するための措置に関する基本的な指針」の改定が実現しました。31年前に看護師不足が社会問題化、その対策として誕生した、看護職にとって多大な恩恵を受けた法律です。指針が活用され、看護現場の課題解決に向けた取組みが進められることが期待されます。

 本年は、衆議院議員選挙そして2025年参議院議員選挙に向けて、会員の皆様と連盟活動を一層強化していく年になります。重要政策の実現に向け看護職国会議員の先生方の国政の場での活躍を支援してまいりましょう。
 会員の皆様には、引き続いて連盟活動への積極的な参加をよろしくお願いいたします。