1

島根県看護連盟 会長 川 合 政 惠 

 あけましておめでとうございます。
会員のみなさまには、それぞれの抱負を胸に新たな年をお迎えになられたことと思います。昨冬からの第8波コロナウイルス感染拡大の波が続くなか、年末・年始の間も昼夜、医療現場に立ちご尽力いただいている看護職の皆様に心より敬意を申し上げます。昨年は、参議院議員選挙で友納理緒議員が勝利を勝ち取り、看護の議席を堅守できた大変喜ばしい年でした。
ひとえに会員の皆さま方のご支援による勝利であり、改めて感謝申し上げます。

 看護協会・看護連盟の働きかけと看護職議員のご尽力により、長年の看護職員の賃金問題に対して政策的に光が当たり、国は新型コロナウイルス感染症に対峙してきた看護職員の収入増加を図る方針から、処遇改善に着手しました。昨年2月から国の補助金を活用した収入の1%程度引き上げが行われ、10 月からは、診療報酬上で「看護職員の処遇改善評価料」が新設されました。
今のところ、「算定」できる病院の条件が限定されていますが、該当する医療機関においては、看護職員の処遇改善への対応がスタートしました。さらに、昨年 11 月 18 日には、国家公務員医療職俸給表(三)の級別標準職務表を改正する人事院規則が公布されました。改正内容は副看護師長を3級、看護師長を4級とする、高度の知識 経験に基づき困難な業務を処理する看護師の職務を3級に位置付けるという内容です。医療職俸給表(三)は、多くの医療機関の看護職員の賃金に大きく影響を及ぼします。今回の俸給表の見直しにより、多くの医療機関で看護職の役割に見合った賃金体系の導入と処遇改善が進むことが期待されます。医療機関で導入が推進されるよう、看護協会事業への協力と連携、看護職国会議員、地方議員に働きかけを行ってまいります。

 本年も引続いて、看護職にとって重要となる看護政策の実現に向け連盟活動を推進してまいります。看護職国会議員の先生方の国政の場での活躍を支援してまいりましょう。会員の皆様には 連盟活動への積極的な参加をよろしくお願いいたします。