202109

                                                              看護政策を前進させるため
                       会員力を一つに

島根県看護連盟会長
川合 雅恵 

 

 会員の皆様には、日頃より連盟活動へのご理解、ご支援をいただき感謝申し上げます。

 コロナ禍の本年5月に改正医療法が成立し、医師の働き方改革、新興感染症への対応などを医療計画に位置づける改正が盛り込まれました。法改正に合わせて医療関係職種の業務に関する法律を変え、業務範囲の見直し・拡大等を行い医師の業務をタスク・シフト/シェアを進めていくという方向性が打ち出されました。看護については継続的に特定行為に係わる研修制度の推進を図ることで事業の推進が図られます。医師との協働が推し進められるなか、医療現場からは看護マンパワーの不足や看護補助者の確保困難などの声があり、看護職員の働き方に関わる問題が浮き彫りともなっています。

 現在、衆参両議院に4名の看護職国会議員が活躍中です。今後も継続して歴史を繋いでいく、そのための重要な使命と役割を私たちは担っています。看護職一人ひとりが看護の実践者として、政策に関心を持ち、政策が形成される場にさまざまな形で影響を与えていく、その努力を積み重ねていかなくてはならないと思います。

 今年秋には衆議院議員選挙、そして来年夏には参議院議員選挙が行われます。看護職の政治への参加意識が試される年となります。人々により良い医療を提供できるために、看護の未来を元気にするために、そして、何よりも看護職としてのプライドを持ち働き続けられるために、会員がともに力一つとなって取組んでまいりまいりましょう。